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ご存じアプリコット出版筆頭著者。 元AIM English Studio (大阪・堺市)主宰。 Learning World series、『キッズ英語絵本シリーズ』等アプリコット出版刊行物多数。 幼児・小・中・高・大学・大人と全年齢層の英語教育実践家で児童英語教師のカリスマ的存在。 APRICOT児童英語教師養成講座講師。Learning World 認定校スーパーバイザー。
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  • Vol.24 Phonics (フォニックス)ってなんだ?    2015年12月

    英語教材、英語スクールのパンフレット、教育委員会の資料、英会話学校のスクール名に最近フォニックスという言葉を目にしたり、耳にしたりすることが多くなりました。

    児童英語教育成功のマジックワードのようなその扱いに、疑問を抱いてしまうのは私だけでしょうか。

    「フォニックスとはなんですか」とたずねると、 英語教育に従事している人なら大抵は「英語の綴り方と音の規則」だとお答えになるでしょう。そう“正解”です。 Wikipedia では次のように書かれています。 「フォニックス(英: Phonics)とは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、 正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。英語圏の子供や外国人に英語 の読み方を教える方法として用いられている。」 

    ひらがな、カタカナ、アルファベットは表音文字ですが、ひらがな、カタカナは一字で一音節を表す音節文字であるのに対し、英語のアルファベットは、原則として1字が1音素・1単音を表す音素文字です。そして字(letter)の並び方によって、音が異なる場合が少なくありません。 英語の文字は、日本語のようにひらがな、カタカナ、漢字(表意文字)と多くの種類があるわけではありませんが、英語を母国語とする年長児、小学低学年児でも、読むこと(音読)するのに苦労する子供が多いのです。フォニックスは英語を母国語としていて、日常生活の中で、音として多くの言葉をすでに習得されている子供達が

    その規則を知って、音読できるようになったり、書くことがたやすくなったりするために有意義な結果を出しています。

     

    フォニックスの基本的なフォニックスのルールを次に記します。

    1. Every word must contain a vowel. The vowels are: a, e, i, o, u,
    2. When a syllable ends in a silent “e,” the vowel that comes before the silent “e” is long.    Eg: lake  kite  rope  use:
    3.  When a one syllable word ends in a consonant and has only one vowel, that vowel is short. Eg: mat, red, fish, rug, pink
    4. When a syllable has 2 vowels together, the first vowel is usually long and the second is silent. “when two vowels go walking, the first one does the talking.” Eg: “rain, meat, coat, bee, tie snow
    5. Qu are always together. Eg: queen, quarrel, quick, quiet
    6. When “g” is followed by “e, i, or y,” it usually has the soft sound of “j.” Eg: gym
    7. When “c” is followed by “e, i, or y,” it usually has the soft sound of “s.”Eg: city, cent
    8. When 2 consonants join together and form one new sound, they are called ‘consonant digraphs’. They count as one sound. Eg: “ch, sh, th, ph, wh”.

    これを読むと、たしかに規則だということがお分かりでしょう。 しかし、日本では、アルファベットの持つ音を教えることをフォニックスだと勘違いしてい場合が多く見受けられます。 音素文字としての個々の音を教えることは大切です。 A a,a,a apple, B, b b bear など アルファベット文字の名前を教えるだけではなく、音を教える方も重要です。(アプリコット出版の英語絵本abcd Chants参照) が、それはフォニックスではありません。英語の音の教育です。 ですから、フォニックスを教えて発音が良くなるとか、英語が話せるという考え方は正しくないでしょう。

     

    d-2d-1-1

    dで始まる語彙5つと、A dinosaur dancing in a dark night. の文が印刷されています。

    ♪♪左ページ:Big d, little d, ddd, dog, doll, ddd. dance, dark, dinosaur.  

           A dinosaur dancing in a dark night.  (チャンツde絵本Vol.1 abcd Chants より)

    聴いたことを正しく再生する素晴らし能力を持っている幼児、小学生低学年児には、規則を学習させるより、しい音を聞かせる方がよほど重要なのです。早期英語教育で発音がよくなるのはフォニックスではなく、音のシャワーを浴びるからです。 ましてや、フォニックスを教えるために新しく英語の語彙を教えるなんて本末転倒です。

     

    そして、もっと重要なことは、英語を音読できることは、一つのステップかもしれませんが、英文から情報を得て、そこから自分の考えや意見を構築して、人に書いたり、話したり、又は人の意見を聞いて話し合う力の育成がもっと重要なのです。 幼い子供には無理だって? そんなことはありません。 幼い頃から、英語を規則のかたまりとして教えるより、自己表現としての手段として教えることによって、中学生、高校生になると英語を読み、書き、聴き、話すことから人とコミュニケーションがとれる人材が育つのです。

    フォニックスがいけない訳ではなく、言語としての英語を十分に身に付けて、読むことに興味が出てきたときに、時間をかけすぎずに導入することが大切です。

     

    フォニックスを小学校1年から導入して、小学校6年で英検3級目標なんていう教育方針を掲げている市、フォニックスを通してコミュニケーション能力向上なんて文字を見るたびに私は首をかしげるのです。

     

    ■フォニックスの「ちょうどいい」教え方はコチラから (アドバイスBOX 教材選びのコツへ!)

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