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なかもとと友かな

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ご存じアプリコット出版筆頭著者。 元AIM English Studio (大阪・堺市)主宰。 Learning World series、『キッズ英語絵本シリーズ』等アプリコット出版刊行物多数。 幼児・小・中・高・大学・大人と全年齢層の英語教育実践家で児童英語教師のカリスマ的存在。 APRICOT児童英語教師養成講座講師。Learning World 認定校スーパーバイザー。
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  • Vol.30 京都の春    2017年4月

    Spring has come! 

    中学生の時に習ったこの現在完了の文を、毎年この時期、大空に向かって大きな声で叫びたくなります。春がやってきた!!冬は嫌いではないのですが、冬の好きではないところはその寒さではなく、早く暗くなることです。4時過ぎになるともう薄暗く、5時になると真っ暗。 無性に人恋しく、さみしい気分になります。 だから、4月になって6時を過ぎても明るく、1日の活動時間が長くなると、それだけで心がうきうきします。 私の京都の家の近所の京都大学も同志社大学、京都府立医科大学も一斉に入学式があり、新しい生活に胸ふくらませたフレッシュマン達が町にあふれています。多くの新社会人が不安と希望で胸いっぱいの表情でオフィス街を歩いています。

     

    なんてことを書いたら、4月から新しいLearning World ④BRIDGE や⑤ TOMORROWを採用してくださった先生方から、「もう新学期が始まるのにまだ教材が揃っていないのでヤキモキしているのに何を呑気なことを言っている!」とお叱りの言葉を受けそうですが、この時期は既に脱稿が済み、ひらひら会議 (おわかりにならない方はこのエッセイのバックナンバーVo.18 をご高覧ください) も終わり、著者は結構、暇なのです。 もちろん、新井編集長はじめ、デザイナー、音声のディレクター、デジタル教材の制作者、印刷会社の方々は納品に向けて連日頑張っていますので、もうすぐ先生方のもとに、テキスト、ワークブック、CD, デジタル教材、指導書を全てお送りいたしますのでご容赦くださいませ。

     

    というわけで、今日は家から歩いてすぐの京都御苑 (京都御所) の桜を見に行ってきました。 京都の桜は6分咲きというところですが、京都御苑の枝垂れ桜はもう満開で、多くの観光客が桜の前で写真を撮っていらっしゃいました。 アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、フィンランド、韓国、中国、インドやその他判別不能の言語を合わせるとざっと10種類くらいの言語が聞こえてきます。 最近、京都で流行のレンタル着物を着て楽しそうにはしゃいでいる観光客は中国からの若い人たちです。 男の子も女の子も上手に着物を着こなしていて、一見外国の人だとは分かりません。 どの国の皆さんも春の光の中で笑顔がキラキラ輝いています。

     

    世界には、約2700の言語と約50種類の文字があるといわれています。 京都御苑にいる人々は、ほとんど同じような服装をし、スマートホンで情報を得て、スマートホンで写真を撮っています。 同じように美しい桜を、そして新しい季節をappreciate しながら、同じように家族や友達、恋人同士でその喜びを分かちあっているのに、言語だけが異なっているのですね。 Mother Tongueとはよく言ったもので、生み、育ててくれる個々のお母さんの言語がその文化とともに個々の子供に伝承されるので、 コンピューターが発達し、情報や流行が瞬時に世界中に発信され共有される現代でも、言語だけは共通になりません。 面白いなと思います。

    新しいテキスト Learning World 5 for TOMORROW の最後のレッスンUnit 10-3 に、以前から私が是非英語を学ぶ子供達に体験してほしかった活動を載せていただきました。それはいろいろな文字や文章を見たり、いろいろな言語を聞く活動です。 日本語、英語以外のいろいろな言語に触れる機会を作りたかったのです。英語のテキストブックの Learning World 5 for TOMORROW の最後のレッスンにふさわしいものだと考えました。

     

    「英語教育は言語教育であり、その規則を教える教育でははい」という考えはラーニングワールドシリーズ全10巻の一貫した理念です。 英語は自分の考えを人に伝えたり情報を分かち合う手段にすぎません。自分の考えを持ち、人と触れ合いたい、共に社会を形成したいと思う気持ちなしに言語は発達しません。もちろん、より正確に、より深く、より効率的に相手とコミュニケーションをとるために、語彙の学習や文法の学習が必要となりますが、まず、人と共存したいという気持ちありきです。

     

    先日、3歳になる孫が遊びに来て、保育園の話をしてくれました。

    「。。。。先生(アメリカ人)は日本語がわからないの。 だから。。。先生とお話しするときは★★(自分の名前)が英語を使ってあげなくてはいけないんだよ。 私は日本語も英語もわかるからね。」

    まだ、日本語も定かでない、ましてや英語が流暢に話せるわけでもないこの3歳児の言葉に、言語教育の原点を見たようでした。

     

    桜中本先生

     

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