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Vol.34 READYの使い方を教えてください。
Learning Worldシリーズ著者、中本幹子先生にお応えいただきました!
◆レッスンの所要時間は子供達の集中力からいっても、50-70分が適当だと思います。
1 unit は3つに分かれていますので、毎週1ユニットずつ進み、4週目はそのユニットの復習をおこないます。復習については READY for Learning World の指導書巻頭の「4週目のレッスン・復習」の欄をご覧ください。
◆クラスの人数は先生の力量にもよりますが、個人教室の場合は1クラス6-10人、小学校の場合は50人までは大丈夫です。
教師側がハンドリングできる数を考えて構成してください。
◆カラー教具は、英語でのコミュニケーション活動で使う教具です。「英語を使わなければ解けない」課題を提供するための教師用グッズとお考えください。決められた語彙や文のドリルではなく、「課題を達成するため」に、生徒達が自分で選んで英語を使うために、『カラー教具』 は不可欠です。
例)Hello Song (12 National Flags) 国旗カード12枚セット
How Many Tomatoes Do You Have? 野菜のバスケット12枚セット
Yes, please. No, thank you. ショッピングセット (食べ物の短冊カード付)
◆『Vocabulary Cards 231』 にユニットごとの語彙テストができるシートが入っています。また、学校生活の9場面のポスター9枚(大判)も入っています。
Vol.33 テストはどういうペースでおこなうといいのでしょうか?
Learning Worldシリーズ著者、中本幹子先生にお応えいただきました!
テストとは生徒の能力を測るものではなく、先生ご自身の教え方が良かったかどうかを測るものだと思っています。
Learning World シリーズは、生徒自身が、テキストの最初のページに書かれた「これだけできるようにがんばろう」の
ページの到達目標を一つ一つ達成していく到達度評価で作られています。
テストで生徒に勉強を強いるのではなく、自発的に学びに自信と責任を持たせるように指導しましょう。
例えば、READY for Learning World クラスの日頃のレッスンでは、テキストのユニットごとの3つのダイアログやチャンツのページの暗唱が課題です。
ちなみに、Learning World 2 以降のレベルのクラスでは、テキスト各左ページをノートに写してくる課題も私は出しました。
クラス全員が到達度目標を習得することが、各生徒の目標でもあり先生の目標でもあります。
Vol.32 小1~3年、英語初心者にどんなアクティビティを選べばよい?
Learning Worldシリーズ著者、中本幹子先生にお応えいただきました!
バスケットを当てるようなインフォメーションギャップのあるコミュニケーション活動は必須です。
幼い時から、使う目的のある言語を使っていかなければ、英語に関する知識は増えても英語を使うことはできません。バスケットの活動でしたら、そのバスケットを当てることが目的ですので、英文をまだ言えない場合は、単語だけで質問してもOKなのです。
子供:Potato?
先生: Oh, you mean do I have a potato? Yes. I have a potato in my basket.
と先生はfull sentenceを提示することは大切ですが、それを教えたりリピートさせる必要はありません。
英語を使って課題を解く過程を体験させることが大切です。同時に、決まった文型、フレーズを intakeできるような歌やチャンツを繰り返し楽しみながら覚えさせてください。
ラーニングワールドのカラー教具は小学校の一クラス40人くらいまでできるように構成されています。小学低学年ですとWELCOME to Learning World のYELLOW Book がお勧めです。大勢のクラスを対象とした『30 Lesson Plans』も参考にしてください。
Vol.31 大人数の幼児に教えるTipsや 書籍等あれば教えてください!
Learning Worldシリーズ著者、中本幹子先生にお応えいただきました!
先生は子供達を前にすると、つい「教える teach」なければいけないと思いがちですが、幼稚園児の場合、「facilitate」つまり、 子供達の心を開いて、一緒に英語を楽しむことを一番にお考えください。
チャンツや歌を、体を動かしながら歌ったり、danceをしたりして 子供達が英語の時間を楽しむ事を目標にしてください。その中で各テキストを繰り返しながら全ページを暗記することもできます。聴いた音をreproduceする能力に優れている幼児の間に、アルファベットの音をClick in phonics のカードや絵本のDVD(abcd Chants)を使って覚えておくと、小学生になった時に随分楽です。
言語習得上の幼児の特徴は「聴いた音をreproduce する能力に優れていること」、「場面で英文を一つの塊として捉えることができる能力」等があります。従ってそれらの能力をうまく利用した活動に、レッスン時間の多くを費やすことが大切です。
幼児クラスでアクティビティブックを使用する際は、文字のスペルを教えたり“塗り絵”の時間になってしまわないように注意しましょう。
◆編集部より◆書籍としては『実践家からの児童英語教育法 実践編AB』に幼児クラスで使えるアクティビティ20種類の紹介があります。その中に、大人数でできる活動7種類、広い場所でおこなう大勢での活動が10種類が紹介されています。
⇒『実践家からの児童英語教育法 実践編CD』p.200 INDEX参照
Vol.24 幼児クラスで「もっと会話をしてほしい」の要望にどう応えたらいい?
Learning Worldシリーズ著者、中本幹子先生にお応えいただきました!
幼児は聞いた音をそのまま再生する能力が高く、発音、リズム、イントネーションを自然に身につけることはできます。この能力は10歳頃を境に減退しますので、耳のいい幼児期のうちに英語をできるだけ聞かせることの利点は計りしれません。テキストの歌やチャンツは全部暗唱できるくらいまで繰り返し楽しく練習しましょう。しかし、歌やチャンツを暗記するだけでは、言語になりません。歌やチャンツは歌うだけでなく、動作をつけてその内容を理解できるようにしたり、歌詞の内容をTPRとしてクラス内でどんどん使います。
(例: Put Away のチャンツを、みんなで口ずさみながらおもちゃを片付ける)
(WELCOME to Learning World PINK Student Book “Put Away”のページ)
WELCOME to Learning World の3冊(PINK, YELLOW, BLUE)の授業はなるべくAll English で行いましょう。年齢が高くなるにつれ日本語訳の助けが必要になりますが、幼児、低学年の子供達は英語を意味の塊として場面(動作)に応じて理解します。 All English が最も効果的に使える年齢です。生徒との場面に合った自然な会話やTPRをどんどん使ってください。ダイアログを暗記するというよりも、ダイアログを使って普通に英語で会話をするように心がけましょう。
「ぬり絵に時間をとりすぎない」事は指導の鉄則です。
子供達は英語を習いに来ているのであって、塗り絵をしに教室にきているのではありません。英語を定着させる目的のワークの中で色を塗っている間も、各生徒にその絵に関して英語で質問したり、それに関するソングをバックに流したりするなど工夫をしてください。べったりと塗ると時間がかかるので、斜めの線で色を付けておいて、後はお家でぬってきてもらうようにするといいでしょう。
*参考:保護者へお渡しできる手紙をホームページで公開しています。このお手紙を参考にアレンジしてご活用ください。
>>保護者の方へのお手紙 (「アドバイスBOX内 Learning World シリーズをお使いの方へ」)